2:不動産の相続にかかる相続税の計算方法
2:不動産の相続にかかる相続税の計算方法
次に、不動産を相続した場合にかかる
相続税がどのように
計算されるかご説明します。
まず、不動産を現金の価値に換算した場合、
いくらになるか把握する必要があります。
不動産の価値を推定するには、
いくつかの方法がありますが、ここでは、
すぐに実行できるものをご紹介します。
【土地の場合】
方法1:固定資産課税台帳の
不動産評価額を確認する
方法2:路線価を確認し、評価額 =路線価 × 土地面積 × 0.8 で計算する
【建物の場合】
方法1:固定資産課税台帳の
不動産評価額を確認する
方法2:評価額 = 建築費 ×経年減価補正率 × 0.7 で計算する
実は、不動産を相続する場合には、
基礎控除に加え、
評価額減価の特例措置があります。
【収益性不動産を相続する場合】
第三者に賃貸する目的で所有する不動産を相続する場合、
その評価額は30%減額されます。
小規模な土地を相続する場合国税庁の
提示する条件にあてはまる土地を相続する場合、
その評価額は最大で50%減額されます。
不動産の評価額を算出したところで、
いよいよ不動産相続にかかる相続税を計算します。
とある相続人1名(長男)が
1億円の収益性マンション(新築)を
相続した場合・・・
評価額 = 1億円 × 減価特例措置 0.7 × 0.7
= 4,900万円 控除額 = 4,900万円 -(3,000万円 + 600万円 × 1)= 1,300万円
相続税額 = 1,300万円 × 15% -50万円 =145万円
同じ1億円の価値でも、収益性不動産として相続するだけで、相続税を大幅に節約できることが分かりました。
目次
1:相続税のあらまし
2:不動産の相続にかかる相続税の計算方法
3:ご相談・お問い合わせ